8月21日から22日にかけて、本州付近に前線が停滞し、前線上の低気圧が対馬海峡から秋田沖へ進んだ。また、8月15日03時にグアム島の東の海上で発生した台風第15号が、沖縄の南海上を北上して、23日に非常に強い勢力で西表島付近を通過した。その後、台風は進路を北東に変え、25日04時過ぎに鹿児島県阿久根市付近、同日05時過ぎに熊本県宇城市付近を通過した後、同日06時過ぎに熊本県荒尾市付近に上陸した。台風は、日本海に抜けた後、25日21時に隠岐諸島の北西の海上で温帯低気圧に変わった。このため、沖縄県石垣市石垣島で23日21時16分に71.0メートルの最大瞬間風速を観測するなど、南西諸島や九州を中心に猛烈な風が吹き、海上は猛烈なしけとなったほか、南西諸島から東日本にかけて雨が降り、西日本では大雨となったところがあった。一方、台風第16号が、21日から23日にかけて小笠原諸島の東の海上を通り、その後、北東へ進んだ。これらの台風の影響で、西日本から北日本にかけての広い範囲で風が強く、うねりを伴い波が高くなり、一部で高潮となったところがあった。